• "帰宅困難者"(/)
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  1. 札幌市議会 2016-02-17
    平成28年(常任)財政市民委員会−02月17日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成28年(常任)財政市民委員会−02月17日-記録平成28年(常任)財政市民委員会  札幌市議会財政市民委員会記録            平成28年2月17日(水曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時13分     ―――――――――――――― ○小川直人 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、山口委員からは、欠席する旨、連絡がございました。  それでは、議事に入ります。  工事請負契約の締結等に関する議案第46号から第49号までの4件を一括議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎大関 管財部長  まず、工事請負契約締結の議案といたしまして、議案第46号 多重無線ネットワークシステム更新工事請負契約締結の件、議案第47号 南部高等支援学校校舎棟新築工事請負契約締結の件及び議案第48号 南部高等支援学校屋内運動場棟新築工事請負契約締結の件につきましてご説明させていただきます。  最初に、議案第46号 多重無線ネットワークシステム更新工事の件でございます。  工事概要ですが、消防局本庁舎及び市内8カ所の無線基地局等に設置されている多重無線ネットワークシステム機器更新に係る工事のほか、それに伴う本市を含む近隣5市消防本部及び1消防組合ネットワーク管理設備改修工事等を行うものでございます。  契約の相手方は、日本電気株式会社北海道支社でございます。  地方自治法施行令第167条の5の2の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は7億6,032万円となっております。また、竣工期限は、平成29年3月16日でございます。  続きまして、議案第47号 南部高等支援学校校舎棟新築工事の件でございます。  工事概要ですが、構造、規模は、鉄筋コンクリートづくり、地上3階建てで、延べ面積は7,665平方メートルでございます。  契約の相手方は、藤建設・カツイ特定共同企業体でございます。  同じく、地方自治法施行令の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は14億2,992万円となっております。また、竣工期限は、平成29年2月24日でございます。  3件目といたしまして、議案第48号 南部高等支援学校屋内運動場棟新築工事の件でございます。
     工事概要ですが、構造、規模は、鉄骨鉄筋コンクリートづくり、一部鉄筋コンクリートづくり、地上2階建てで、延べ面積は1,522平方メートルでございます。  契約の相手方は、板谷土建株式会社でございます。  同じく、地方自治法施行令の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は4億3,146万円となっております。また、竣工期限は、平成29年2月24日でございます。  次に、工事請負契約議決変更の議案といたしまして、議案第49号 円山動物園(仮称)ホッキョクグマアザラシ館新築工事請負契約締結件議決変更の件についてでございます。  本件は、平成27年9月28日の議決を経て岩田地崎中井聖特定共同企業体を相手方として契約しておりますが、このたび、竣工期限を変更するものでございます。竣工期限変更の概要ですが、ホッキョクグマ出産準備のため、騒音、振動等を伴う作業を一部停止したことから、竣工期限を平成29年10月20日まで延長するものでございます。  以上の4件につきまして、ご審議のほどをよろしくお願いいたします。 ○小川直人 委員長  それでは、質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小川直人 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小川直人 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第46号から第49号までの4件を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○小川直人 委員長  異議なしと認め、議案第46号から第49号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後2時19分       再 開 午後2時20分     ―――――――――――――― ○小川直人 委員長  委員会を再開いたします。  次に、第2次都心まちづくり計画(案)についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎浦田 都市計画担当局長  本日は、今、委員長からご紹介がありました現在策定中の第2次都心まちづくり計画についてご報告させていただきます。  現行の都心まちづくり計画は、平成14年度に策定されたものでありますが、策定から13年を経て、計画の前提としてきた社会情勢にも大きな変動が生じておりますことから、これを見直し、このたび新たに20年間の計画として検討を行ってきたところであります。  昨年11月5日に開催されました財政市民委員会では、目標や将来像、取り組み方向性等を取りまとめた計画の素案についてご報告をさせていただき、委員の皆様方から貴重なご意見を頂戴いたしました。そこでいただいたご意見や計画の策定協議会での議論、庁内での検討を取りまとめ、このたび、展開プログラムなども含めた第2次都心まちづくり計画(案)として整理したところでございます。  今後は、本日の議論やパブリックコメントでの意見を踏まえた上で、計画の成案化に向けて策定に係る取り組みを進めてまいりたいと考えております。  概要につきましては、担当の高森都心まちづくり推進室長からご報告させていただきます。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  私から、第2次都心まちづくり計画(案)につきまして、11月5日に開催されました財政市民委員会でご報告申し上げ、ご議論いただきました素案に加えた点を中心に、概要版に基づき、説明させていただきます。  それでは、資料をおめくりいただきまして、1枚目でございます。  まず、本計画の構成ですが、下段をごらんいただきたいと思います。  この計画は、先ほど局長からもお話がございましたが、20年の計画でございまして、まず、都心まちづくりの目標を掲げ、前計画から引き継いでおります都心の構造を見直します。そして、都心で実施する都心まちづくりの戦略と、その戦略を都心のどこに位置づけるのかという観点で、都心の空間形成方針を並行して定めます。その上で、計画の着実な展開の方法を定めていく、こういう計画の構成になってございます。  続きまして、資料右側にお移りください。  都心まちづくりの目標でございますが、2点にまとめてございます。  一つ目は、国内外から活力・投資を呼び込む札幌都心ブランドの確立、二つ目は、魅力的な都心のライフスタイルワークスタイルの実現でございます。そして、下段に示しておりますように、目指すまちの姿、都心まちづくりの理念をS・M・I・L・Es(スマイルズ) City Sapporoと置いて、これに基づいて取り組みを進めることで、北海道、札幌を牽引する経済成長と世界に誇る低環境負荷の実現を目指すものでございます。  資料をおめくりください。  まず、都心の骨格構造でございます。  骨格構造は、骨格軸、交流拠点ということでございますが、まず、骨格軸のうち、これまでやすらぎの軸と呼んでおりました創成川通についてでございます。  都心アクセス機能を強化する、札幌市内の南北をつなげる、創成川公園が市内の東西をつなげるということに着目いたしまして、やすらぎの軸からつながりの軸へと変更して位置づけます。また、交流拠点につきましては、札幌駅交流拠点創成川通までを含めた範囲に広げるのが1点、大通と創世の二つの交流拠点大通公園を介して一つの交流拠点に統合・再編します。  次に、右側にお移りいただきまして、ターゲットエリアでございます。  ターゲットエリアにつきましては、ただいま説明いたしました札幌駅交流拠点と大通・創世交流拠点を包含する札幌のオフィスの中心地を都心強化先導エリアとして位置づけ、都心のまちづくりを先導、強化するエリアといたします。また、西側でございますが、大通公園西周辺エリアを、現在立地しているホテルやホールなどの交流施設を生かしたまちづくりを展開するエリアとして位置づけます。  資料をおめくりください。  都心まちづくりの戦略でございます。  まず、戦略1は、世界が注目する魅力と活力、ライフスタイルを実現するビジネス都市観光機能の強化と成熟型都市環境の実現でございます。  ここでは、都心のビジネス環境機能の強化を図るほか、自然災害のリスクが低い優位性を生かしまして、エネルギーの多重化などにより、万が一の際にも事業継続を可能とする地区を設定いたします。また、都心の資源や資産を生かした観光交流の促進やMICE環境の充実を図ります。  戦略2は、北海道らしい豊かなみどりや地球にやさしい環境を守り育てる持続可能なまちの実現ということでございます。  北海道、札幌らしい豊かな緑を感じる空間の創出、エネルギーネットワークの構築、グリーンビル普及促進を進めてまいります。  右側にお移りください。  戦略3は、市民や来街者にとって魅力的なライフスタイルワークスタイルを生む都市空間の形成でございます。  都心の中で人を中心とした回遊環境を整備するほか、誰もが都心にアクセスできる利便性の高い交通ネットワークの充実を図ってまいります。  続いて、戦略4は、札幌の持続的・発展的成長をけん引する都心マネジメントの展開でございます。  こちらは、前計画に引き続きエリアマネジメントをしっかりと進めることに加え、札幌市、商工会議所まちづくり会社、市民、NPO、大学などによるプラットホームを形成いたしまして都心の一体的なマネジメントの仕組みを構築していきます。  資料をおめくりください。  都心の空間形成方針でございます。  まず、駅前通は、札幌の都心の目抜き通りといたしまして、札幌駅と中島公園の双方向からの高質化を図ってまいります。  次に、大通は、札幌市のレガシーとして大通公園の価値を次代に引き継いでいくという観点から、札幌の都市文化を育み、新たな価値の創出を目指します。  資料右側をごらんください。  都心商業エリアは、地元が大通中心街まちづくり指針を定めまして活性化を図ろうとしておりますことから、札幌市といたしましても、地元と手を携えて進めてまいりたいというものでございます。  次に、創成東エリアにつきましては、ストックを活用したリノベーションによるまちづくりを進めてまいります。  次に、右側下段都心全域を視野に入れた空間形成指針でございますが、三つの視点を持つことで魅力的な都市空間の創造を図ってまいります。  視点1は、交流空間の創出でございます。北3条広場に代表されるような交流空間を設けることで、人が滞留し、回遊、交流できる空間を設けていきます。  視点2は、地上・地下の重層的ネットワークの形成でございます。地下だけ、地上だけということではない、縦方向の回遊も促進しまして、視点1の交流空間ともつなげることで重層的なネットワークの形成を目指します。  視点3は、界わい性と奥行きのある公共的空間の連鎖でございます。建物内の貫通通路や建物と建物の間に通路を配置し、活用することで、表通りだけではない奥行きのある都市空間を形成してまいります。  資料をおめくりください。  都心まちづくりの着実な展開に向けてでございます。  これまで説明してまいりました計画の実現は、行政、札幌市だけで行えるものではございません。行政、民間、市民、NPOが協働しまして、共通の価値観を持って進めてまいります。  また、資料右側の図にございますように、このようなプラットホームを活用いたしまして、5年ごとに展開プログラムを作成しながら、10年目には検証、評価を行いまして、計画が陳腐化することのないように留意して進めていく考えでございます。 ○小川直人 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆村松叶啓 委員  ただいま、説明がありました第2次都心まちづくり計画の最終的な目標といたしまして、都心が北海道、札幌の経済成長を牽引していくということが掲げられております。前回、11月5日の委員会においても、計画案の取りまとめに向けては、より一層、札幌市の経済発展に資する都心のまちづくりを意識して行うことを要望したところであります。このたびの説明では、札幌の業務中心地である都心強化先導エリアが非常に重要な役割を果たしていくとのことであり、このエリアが今回の計画の目玉であると考えております。  そこで、都心強化先導エリアについて、2点質問させていただきます。  今回の計画においては、世界から人や物、投資を呼び込むための先導的なエリアとして新たに都心強化先導エリアを位置づけ、目標実現を先導的に進めるために都市空間や機能を誘導するとのことであります。このエリアにおきましては、エネルギーネットワーク構築高水準オフィス環境の形成等による札幌都心ブランドの強化とそれによる企業誘致を進めていくということであります。このように、投資意欲を喚起するような機能強化が重要であると同時に、都心において新たなビジネスを創出、展開していくといった視点も重要であると考えます。計画案にも、北海道、札幌の経済を牽引する多様な形態のビシネスが展開できる環境の充実を掲げているところであります。  そこで、お聞きしますが、都心強化先導エリアの充実について、具体的にどのようなことを考えておられるのか、伺います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  都心強化先導エリアの充実について、具体的にどのようなことを考えているのかというご質問でございます。  ただいまの委員のご質問の中にもございましたが、エネルギーネットワークや高水準のオフィス機能形成などの取り組みのほか、1972年の冬季オリンピック時期に建てられた建物の建てかえ更新時期が間もなく到来することに合わせまして、現在、さまざまな検討を進めているところでございます。この中では、まず、札幌の広域的なネットワークの一翼を担う都心アクセス機能の強化を進めること、また、このエリアにおきましては、北海道、札幌の経済力の底上げに主眼を置くという観点から、居住機能ではなく、業務機能の高次化を展開していくこと、また、このエリアでは、特に、これまでになかった新たな産業の育成を目指して、企業や研究者、クリエーターなどのさまざまな分野の人々が集まり、交流することで新たな価値を生み出し、ビジネス環境の向上につなげていけるインキュベーション機能の実現を目指していくことなどを考えているところでございます。 ◆村松叶啓 委員  さまざまな人や情報、技術を集結し、新たなビジネスを創出していくことは、これからの北海道、札幌の経済成長を底上げしていく上で非常に有意義であると考えます。こういった取り組みは、行政だけではなく、民間の力を活用していかなければならないと考えます。都心においては、プラットホームを組成し、さまざまな主体が協働してまちづくりを進めていくということでございます。  そこで、質問ですが、都心強化先導エリアにおいて、その担い手や進め方についてどのように考えているのか、最後に伺いまして、質問を終わります。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  都心強化先導エリアにおけるまちづくりの担い手あるいは進め方についてどのように考えているのかというご質問でございます。  現在、駅前通まちづくり会社を中心といたしまして、駅前通ビジョンの策定を進めております。この中で、まちづくり都市更新の機運を高めるために、先進的な知見を有する人々による情報交換を行う場の形成を目指しまして、活発なビジネスコミュニティーや多様な情報の集積の実現を目指していくこととしてございます。また、今後、主要な地権者との勉強会を開始いたしまして、エリアとしての価値向上の必要性を共有し、そのための機能誘導空間づくりの協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。  これらの取り組みは、まさに都心強化先導エリアが他の地域に先駆けて進めるものでございます。世界から人、物、投資といったものを呼び込むためには、さまざまな開発と一体となって展開することが重要であると考えてございます。したがいまして、まちづくりの担い手については、これらの活動を通じて育成していきたいというふうに考えているところでございます。  なお、この活動を拡大していくことが都心全体のプラットホームにもつながっていくのではないかというふうに考えているところでございます。 ◆恩村一郎 委員  今回提示されました第2次都心まちづくり計画においては、四つの戦略と、その取り組みを具現化する都心の空間についての形成指針を定めていらっしゃいます。その中で、都心の魅力を向上させ、にぎわいを生むという意味で、北3条広場通称アカプラに代表されるような交流空間の創出や、都心内における歩行者優先交通環境整備といった視点は非常に重要であると考えます。  その上で、この計画が進む方向性について、2点質問させていただきたいと思います。  初めに、都心の空間形成指針の中で、交流空間の創出を指針の一つに掲げていることについて伺います。  北3条広場アカプラのオープンと、その後の広場を中心としたにぎわい創出の例のように、人々が集い、憩うことができる広場を都心に整備したことは、官民連携のモデルケースとして非常に重要であったと私は考えています。今後の広場整備についても、直接、札幌市が土地を購入して資金を投入して行うのでは限界があります。そこで、民間の再開発等に合わせるなど、官民が連携して取り組んでいく必要があろうというふうに考えます。  そこで、伺いますが、札幌市として、新たな交流空間の形成についてどのように考えていらっしゃるのか、まず、お考えを伺いたいと思います。  次に、歩行者優先交通環境形成を行い、歩きたくなるまちの実現を掲げていることについても伺いたいと思います。  都心内は、さまざまな交通モードが集中していまして、かねてより自動車の集中と公共交通歩行者の関係が課題となっていました。また、今回、路面電車ループ化に伴い、サイドリザベーション方式を採用した駅前通における自動車通行等の変化や、近年の自転車利用の増加に伴う車道におけるすみ分け及びやむを得ない場合の歩道通行時の歩行者との接触の危険性など、課題の複雑化が見られるところです。  私どもの会派としては、都心は観光客や市民が歩いて回遊することでにぎわいにもつながることから、さまざまな交通モードの中でも歩行者を優先するべきであると考えておりますが、前回の財政市民委員会における歩行者優先交通環境実現の具体的な取り組みについての質問に対して、関係者による検討を開始したとの回答があったところです。  そこで、伺いますが、その後、都心交通について関係者等とどのような検討を進めていらっしゃるのか、お答えいただきたいと思います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  1点目の交流空間の形成についてどのように考えているかということでございます。  交流空間につきましては、民間にこの計画の考え方を理解していただきまして、再開発などに合わせて進めることで、その整備を広げていくことができると考えてございます。整備内容につきましては、アカプラのように、道路空間そのものを活用いたしまして、かつ大規模な広場の整備のほか、北2条西2丁目にございますクロスホテルエントランス前の公開空地に代表されるような、民間所有地の中で展開される空間形成といったものについても積極的に取り組んでまいりたいと思っております。また、民間を誘導していくためには、開発等の公共貢献に合わせまして、インセンティブになるようなものを付与することも大事ではないかということで、現段階では容積率の緩和などの都市計画上のものを基本に検討していく考えでございます。  それから、2点目の歩行者優先交通環境検討状況についてのご質問でございます。  現在、大通地区を中心に、まちづくり会社地元商店街トラック協会バス協会、さらには国の機関や学識経験者などが集まりまして、都心交通について企画検討を始めたところでございます。この集まりでは、まず、ともにまち歩きを行った上で、実際に目で見た上で課題を抽出して問題点を共有することから検討を開始したところでございます。これまでの議論でございますが、歩行者が歩いて楽しいまちにすることがまちの魅力を高めるという目線で、人に優しいバスや路面電車などの公共交通の利便性の確保、それから、道路空間からの荷さばきの減少を目指した共同荷さばきの実施、それから、都心の共通駐車券であるカモンチケットというものがございますが、これをもっと有効活用しようという観点、さらに、駐輪場と連動した自転車通行空間ネットワークの形成による安全性の確保、それと並行して歩行者優先ゾーンの設定、主にこれら5点について検討を行っているところでございます。 ◆恩村一郎 委員  歩行者優先まちづくりに向けた検討が進んでいるということで、今後の展開に期待したいというふうに思います。また、民間の土地を使った空間は、まち中を歩いていて非常にほっとできるスペースでもあると思いますので、その点についてもいろいろな形で協力しながらやっていただきたいと思います。このように参加者が共通の理解のもとにこうした取り組みが進められるということは、大変大切であろうと思います。  一方、私どもの会派としては、歩行者のためには、都心への自動車乗り入れ規制歩行者と自転車の走行レーンの明確な分離など、大胆な考え方を取り入れる必要もあるのではないかと考えています。この計画では、都心に歩行者優先交通環境を形成すると明確にしたわけですから、札幌市が計画の考え方をきちんと説明するとともに、ぜひ、リーダーシップを発揮して、時には大胆に進めていくことを要望して、私の質問を終わります。 ◆前川隆史 委員  ただいま、第2次都心まちづくり計画(案)の説明をいただきました。  昨年、我が会派として、今回の札幌の都心まちづくり計画の見直しに当たりましては、都心は、ビジネス中心拠点であることと同時に、国際都市さっぽろの観光拠点であり、最大の観光スポットそのものであるといったことも意識しながら、ビジネスと観光の2本柱で今回の計画の見直しを進めていくべきであると主張させていただきました。今回の計画案を見てみますと、素案の段階と比べて都市観光をかなり強調されておりまして、そういった意味では高く評価させていただきたいと思っております。  また、以前の委員会でも取り上げましたが、エリア別で見てみますと、やはり、札幌駅前通や大通がある創成川よりも西側の地域は大変にぎわっている、そして、創成川より東側の地区については、正直、大変寂しいと言わざるを得ない、このような印象を持っております。都心全体の魅力を高めるためにも、今後は、創成東地区が持っている隠れたポテンシャルを生かしたまちづくりを積極的に進めていくべきと考えます。
     そこで、創成東地区について、2点質問させていただきたいと思います。  まず初めに、今回の計画案では、創成イースト地区を北と南に分けて、それぞれの特色に応じたまちづくりを進めていくことになってございます。都心全体の都市観光を考えた場合、まずは創成川を挟んだ東西の回遊性の向上が重要となってきます。そして、創成東地区を訪れた皆さんが、旧永山武四郎邸や札幌ファクトリーなどがある北側のエリアと二条市場などがある南側のエリアを往来する回遊性を高めていくことが重要なのではないかと思います。  そこで、質問でございますが、まず、創成イースト地区におけるまちづくりの今後の展開について、その基本的な考え方をお伺いしたいと存じます。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  創成東のまちづくりの今後の展開の基本的な考え方についてのご質問でございます。  私どもは、創成東地区につきましては、これまで、都心まちづくりの重点地区に位置づけまして、職、住、遊が近接した歩いて暮らせる創造性豊かなまちの実現を目指してまちづくりを進めてきたところでございます。創成川を挟みました東西市街地の連携強化とともに、創成東地区における南北エリアの連携強化についても積極的に進めていくべきであると考えているところでございます。  当地区におきましては、都心まちづくりの展開軸に位置づけている東4丁目線がございますが、この東4丁目線について、歩道空間の多様な活用や沿道と一体となったまち並み形成などを図りまして、歩いて楽しく、人々が集う通りとすることでまちづくりの基軸に据え、南北エリア回遊性向上を図るという考えでございます。このように、東4丁目線の回遊性を中心に南北エリアまちづくりの連携を強化することで、創成東地区全体の活性化につなげていきたい、このように考えているところでございます。 ◆前川隆史 委員  東4丁目線は、今、大変ぎくしゃくした通りになっておりますけれども、その辺を整備して回遊性を高めていきたいということでございました。  次の質問ですが、創成イーストの北エリアについては、北4東6地区の再開発や中央体育館の跡地の有効活用など、新たなまちづくりにつながる動きが大変多く見られます。その反面、南エリアについては、私は全く存じていなくて、そのような動きが少ないという印象を持ってございます。しかし、南エリアをよく見てみますと、老朽化した建物が多いのですが、それがかえって下町のような雰囲気をつくっていたり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しておりまして、そういったことがこのエリアの特色なのではないかと思います。そういった意味で、計画案にもありますとおり、まちをつくり変えるような発想ではなく、歴史を感じる味わいのある建物やまち並みを逆に利用して、古さを新しい価値に変えていくまちづくりが南エリアにおいては大事なのではないのかと思います。  そこで、質問でございますが、創成イースト南エリアまちづくりの具体的な取り組みについてお伺いしたいと思います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  創成イースト南エリアまちづくりの具体的な取り組みについてでございます。  ただいま委員からご指摘がございましたように、創成イースト南エリアには、下町の雰囲気や、二条市場、酒蔵、さらには個性的な飲食店など多くの魅力資源が点在してございます。また、市の中心部に近いにもかかわらず、駅前通や大通地区と比較して地価が非常に安いという面を持ってございまして、若者を中心として古い建物を活用した個別のリノベーションが行われるなど、自然発生的なまちづくりの芽が出てきております。私どもといたしましては、こういった動きを踏まえまして、この地域においては、ここを訪れる人々がエリアとして楽しめるまちづくりを進めるために、既存の建物のよさを引き出し、さまざまなチャレンジを行いたいという若者と結びつけていくリノベーションを中心としたまちづくりを展開していける可能性が高いのではないかと考えてございます。  したがいまして、計画策定後は直ちに、チャレンジを志す若い人たちと、古い建物、ストックと言いますが、その所有者やまちづくり組織などを結びつけて、ともにまちづくりにつなげる取り組みを進めていきたいと考えているところでございます。 ◆前川隆史 委員  若い方が古いものを生かして新しい試みにチャレンジする動きがあるということでございましたので、しっかり応援していただきたいと思います。  創成イーストのにぎわい創出は、札幌市の都心観光の魅力のボリュームが単にふえるだけではなくて、これまでの札幌の都心観光にはなかった新しい楽しみ方とか、駅前通や大通といった通りを中心とした直線的な観光エリアから、面的な広がりや奥行きが感じられるような観光地へと変貌、発展して、札幌の観光力を高める大事な取り組みであると思います。創成イーストのポテンシャルは大変大きなものがあるのではないかと思いますので、今後も創成イーストの北エリアと南エリアが連携したまちづくりを進めていくことを要望いたしまして、私の質問を終わります。 ◆伊藤理智子 委員  私からも、質問させていただきます。  今後20年間の都心まちづくり計画について、今回示された内容では、それぞれの分野ごとに具体的な施策を示し、その施策を実施していく中心的な役割については、札幌市、民間企業、マネジメント組織、官民連携に分担して進めていくとしておりますが、まちづくり戦略ビジョンやアクションプランと関連する事業も多く、具体的にはどのように進めていくのか、伺います。  また、都心まちづくり計画の中には、展開プログラムとして、それぞれの事業、活動に係る成果指標を定め、その効果を都心マネジメントの体制の中で検証するとしていますが、効果の検証を行う都心マネジメントの体制とはどのような体制で、どのように検証していこうとしているのか、伺います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  まず、この計画を具体的にどのように進めていくのか、それからまた、検証のための体制とその進め方についてどのように考えているのかというご質問だと思います。  計画の進め方についてでございますが、計画案にも位置づけましたとおり、この計画は札幌市だけで全てできるわけではございませんので、行政、民間企業、地域といったまちづくりにかかわる主体がそれぞれ有する技術や知識を活用いたしまして、札幌並びに都心が直面する社会的な課題の解決と競争力の向上を図り、まちづくりを通じた次の時代の都心の姿、価値を創造、共有しながら進めることとしてございます。  この計画の検証ということでございますが、今、進め方について説明した事柄につきましては、5年ごとの展開プログラムをつくりながら進めていくということでございます。また、これらの検証につきましては、都心マネジメントの強化のために組成しようと考えているプラットホームを活用いたしまして、計画の進捗管理に当たり、各主体それぞれの役割を果たしながら協力して進めていきたいと考えてございます。  また、20年計画の中間点の10年目には、計画そのものが陳腐化しないよう、あるいは時代おくれにならないよう、このプラットホームを活用して評価、検証していく考えでございまして、5年ごとの展開プログラム、中間地点の10年目の検証といった二つのサイクルからまちの成長管理を行っていきたいと考えております。 ◆伊藤理智子 委員  20年間の長い期間の計画ということで、それを四つに分けて5年ごとにしっかりと見ていくというお話だと思います。  私は、今回、案をいただきまして、まず、まちづくり計画案を読んでから展開プログラム案を読んでいきました。ただ、計画案の概要版の一番後ろのページに展開プログラムの説明がされていて、こちらの展開プログラム案の冊子を開いて読んでいっても、いろいろな事業については書いてありますけれども、説明が書いていないので、これをパブリックコメントにかけたときに、市民にはすごくわかりづらいのではないかというふうに思いました。今、お話を聞いていましたが、わかりにくく伝わりにくいということがないように、これからパブリックコメントを行って市民に意見を求めていくときには丁寧な説明が必要なのではないかと思ったのですけれども、この辺についてはいかがか、伺いたいと思います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  計画の構成といたしまして展開プログラムの内容がわかりづらい、説明が本編にだけあって展開プログラムのほうには説明がない、それをパブリックコメントのときにどうやって説明するのかということでございました。  本編では、計画の構成として、本編とプログラムの構成を説明しておりますので、展開プログラムのほうでは基本的に説明していないつくりになってございます。しかし、委員のご指摘のとおり、ぱっと見た人がわかりづらいという感も否めないと考えられますので、パブリックコメントを行う際には、この関係性を丁寧に説明するよう心がけまして、市民の皆様が理解しやすいように努めてまいりたいと考えております。具体的なことはまだ考えておりませんが、そのように努めてまいります。 ◆伊藤理智子 委員  展開プログラムを開いていきましたら、前回、昨年11月の議論で、都心アクセス道路について、私から、道路整備を進めるときには渋滞解消や環境対策が理由として出されますが、結果として、道路が整備されたことで便利になった自動車の走行量がふえて、自動車が原因となる環境問題や渋滞を悪化し続けてきたことを指摘しました。そして、都心まちづくり計画には、車社会を見直し、都心部への車の乗り入れや通過交通を減らしていく施策に力を入れていくべきであり、アクセス道路に市民の大切な税金をつぎ込むべきではないと求めました。  この展開プログラムの中には、2016年からの5年間の施策の中に都心と高速道路間のアクセス強化が位置づけられております。この5年間でどこまでの計画を進めていくお考えなのか、伺います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  展開プログラムに記載されている内容をどこまで進めるのかという質問かと思います。  まず、都心アクセスに関してでございますが、前回、11月5日の財政市民委員会でもご説明申し上げたかと思いますが、私どもは、都心まちづくり計画を策定する際に、民間の資産運用会社等に、札幌に投資する場合、札幌の評価はどうであろうかというヒアリングを行いました。このとき、4社に行いましたが、いずれの資産運用会社からも、札幌への投資に当たっては、空港と都心の間のアクセス性が非常に弱いことが欠点ですねという指摘をされました。私どもは、国内外から人、物、投資を呼び込んでいくことが重要だという考えのもと、都心と高速道路のアクセス機能の強化というのは必要な取り組みであると考えてございます。そういった観点で、展開プログラム編には、札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2015に事業として実施される創成川通機能強化検討調査事業を記載しているものでございます。  ただ、今後5年の間でいつまでに具体的に何を行うかということにつきましては、アクションプラン2015でもまだ決まっておりませんので、都心まちづくり計画上も現段階では具体的に何をするかということは決まってございません。 ◆伊藤理智子 委員  調査で空港と都心とのアクセス性が弱いという意見があったということですけれども、アクセス道路を整備するだけではなくて、混雑度を解消するために、右折レーンを整備するとか、検討していくべき課題もさまざまにあるのかなと思います。ただ、展開プログラムにのってきたということになると、20年は長い感じがするのですけれども、5年ごとにというところでは、やはり着々と計画が進んでいくのだろうというふうに思います。今、具体的には決まっていないというご答弁でしたが、決まっていないと言いながら、市民の皆さんが気がついたときにはもう整備していくことになってしまっていたというようなことはあってはならないと思います。  今年度と来年度に調査した後に市民に情報を提供していくということも聞いておりますけれども、今、経済状況が悪化している中で市民の暮らしが大変になっているということもありますので、まず、都心アクセス道路が本当に必要なのかどうか、市民の税金の使い道がこれでいいのか、都心アクセス道路を整備する計画を具体的に進めていく前に市民の声を聞いていくべきだと思いますがいかがか、伺います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  先ほどもご説明申し上げましたが、都心の機能を強化するためには、都心と高速道路のアクセス強化は機能として必要だという考えでございます。したがいまして、その具体的な手法についてはこれからの検討になるものですから、市民に理解を求めるという段階はそれらがきちんと整理された後というふうに考えてございます。 ◆伊藤理智子 委員  機能として必要だというのは札幌市の考え方なのかもしれませんが、東京に住んでいらっしゃる私の知り合いからは、北海道に来て自動車を運転すると、北海道は高速道路以外の普通の道路も高速道路と同じだよねという声が聞かれるぐらいです。東京のほうに行きますと、高速道路は渋滞していてなかなか動かないということがあると思うのですが、北海道は本当にスムーズに移動できるということも言っておりました。ですから、札幌市の必要性を強調しても、20年間の経済情勢や財政的な問題、また市民の暮らしの実態もありますので、機能が必要だから進めていくのだということではなくて、都心のまちづくり計画というのは市民にとっても非常に大切なものですから、市民の声を聞きながら、参加型で検討していくことが大事だというふうに思います。その辺のことについては、私たちもこれから提案しながら考えていきたいと思っておりますので、ぜひ、今後もきちんと検討していっていただきたいと思います。  また、前回、都心まちづくり計画を見直す背景の中で、札幌市の都心のポテンシャルとして、地震と自然災害に対するリスクの低さを位置づけていることについて、リスクが低いという位置づけでいいのかという指摘をさせていただきましたが、その後、どのように検討されたのか、伺います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  リスクが低いということだけでよろしいのか、災害対策の計画への反映についてどのように検討したのかということでございます。  札幌市における大規模災害発生時の対応ということで、平成25年度に、都心部の滞在者の安全性確保のために必要な一時滞在施設の確保や情報提供等に関する計画といたしまして、都市再生安全確保計画という計画を策定したところでございます。このことを受けまして、展開プログラムの中では、災害に強いビジネス環境の整備として、都心における一時待避場や備蓄倉庫等の整備による帰宅困難者対策と災害マネジメント体制の構築について記載しているところでございます。 ◆伊藤理智子 委員  この展開プログラムの中には災害のことも出てきておりますけれども、本体計画の中では、都心部で仕事をしている企業に対して自然災害の少なさをPRして札幌に来てもらおうという内容で計画に位置づけてあります。しかし、都心部に市民が集まってきたときに自然災害が起こった場合はどう安全を守るかといった視点は、展開プログラムだけではなくて、計画のほうの位置づけにも必要だと思います。例えば、季節ごとに災害を想定して、本市では特に厳冬期に災害が起こったらどうするのかとか、都心部では夜や昼、帰宅時間など曜日や時間帯でも対策が変わってきますので、市民の生活やまちの動きにも合わせた災害の想定などをきちんと位置づけて計画に盛り込むべきというふうに思うのですがいかがか、伺います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  災害の対応について、本編のほうにも位置づけるべきだというご指摘でございます。  先ほどのご質問にお答えしましたとおり、都心部の滞在者の安全確保のための計画というのは、都市再生安全確保計画でもう既に定められております。現在、その計画に基づきまして、都心部のホテルや商業施設等の施設管理者や防災関係機関等と一時滞在施設部会や安全確保部会等の四つの部会を設置いたしまして、災害発生時の対応マニュアルの作成や災害対応への取り組みなどについて議論、検討を進めてございます。まさに、今、災害対応のための計画としていろいろな検討が進んでいるさなかでございますので、そのことを都心まちづくり計画の本編に具体的に書くというよりも、その計画の整理を待つという考えでございます。 ◆伊藤理智子 委員  都心のまちづくり計画なのに、先ほども言ったように、災害に関しては企業対象と書いてあるので、市民が見て、市民がまちに出たときに災害が起こったらどうなるのかなというふうに考えると思うのです。計画がきちんとあって具体的に進めているということは、とても大事なことだし、いいと思うのですが、そういうこともしているので安心だというPRというか、そのことが市民やこの計画を見た人に伝わるような工夫をしていかなければいけないと思います。その工夫をすることで、企業も、札幌市は都心に対してそこまで安全対策を考えているのだな、安心して札幌市に行こうというふうに思ってもらえる計画になると思います。長々とがっちり書けとは言いませんが、計画があるからいいよではなくて、企業だけではなくて、市民が、都心で災害が起きたときの対策もきちんと持っている計画なのだということが見てわかるように、そうした改善についても検討していただきたいと思います。  それから、この計画の具体的な施策の中で、市民が都心まちづくりへどうかかわっていくのかということも非常に大切だと思います。前回、都心を取り巻く環境として超高齢社会を迎える中で、高齢者の施策を都心まちづくり計画で具体的にどう位置づけるかなどについても課題があるということを指摘しましたが、このことについてはどのように検討してきたのか。  また、都心の再開発と、本市の中間地域、各区ですが、そして郊外をどう連携させていくのかなど、市民の理解が得られ、暮らし、経済につながる身の丈に合った計画にしていくことが重要だと考えますがいかがか、伺います。 ◎高森 都心まちづくり推進室長  まず、高齢者等の施策についてはどういう整理をしたのかということでございます。  基本的に、都心まちづくり計画は、健常者や高齢者などの区分なく、誰もが安心・安全で快適に過ごせる計画を進めるということでございますので、例えば特に高齢者に限定して何かを言っているものではございません。  それから、都心の計画ではあるけれども、各区や郊外との連携についてはどういうふうに考えているのかということでございます。  都心が持つオフィスや商業施設の集積、公共交通の結節点であるなどのポテンシャルを生かしていくことで、都心だけが発展するのではなく、北海道や札幌の経済産業の活性化を牽引する役割を果たしていくべきと私どもは考えてございます。そのため、計画案でございますが、市内の主要拠点と公共交通や道路ネットワークを介した結びつきを高めて、都心の多様かつ高質な都市機能を維持・向上させることで、周辺市街地の生活の質の向上を支援する役割が都心にはあるということを位置づけてございます。このことによりまして、この計画を着実に進めることで都心強化の効果を札幌全体の発展に貢献させていきたいという考えでございます。  それから、市民の負担を軽減するため、身の丈に合った計画にするべきではないかということでございます。  これも繰り返しになりますが、計画の推進に当たりましては、札幌市だけで進めるということではなく、民間の再開発と連携することなどを含めて、官民が連携して目標の実現に向けた取り組みを進めていくという考えでございます。また、この計画や展開プログラムの進捗管理に当たっては、当然ながら、委員のご指摘のように、過大な投資にならないよう財政負担に配慮しながら計画を進めていくという考えでございます。 ◆伊藤理智子 委員  健常者や高齢者の区分なくやっていくのだということで、高齢者に限定していないというお話でした。  しかし、これから少子化や超高齢社会を迎えるに当たってまちづくりをどうしていくのかという中で、高齢の方や障がいを持っていらっしゃる方など、都心部でもそういう弱い人たちに視点を当てたまちづくりをしていくことが、全ての市民にとってもきめ細かいまちづくりの考え方につながっていくし、札幌市として優しいまちづくりなのだということになると思うのです。ですから、超高齢社会の中で都心まちづくりをどう連携させていくかというのは難しい課題もあると思いますけれども、ぜひ、そういう視点も持っていただきたいです。また、今後20年間の経済状況という中では、市民の暮らしが本当に大変な中で、身の丈に合ったまちづくりをしていく、市民がまちづくりに参加しながら、理解と納得が得られるような手法にしていくことが大切だと思いますので、ぜひこのことを求めて、私の質問を終わりたいと思います。 ○小川直人 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○小川直人 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後3時17分...